ビーデルが「悪いヤツ」になるのは概ね秋だということが分かった。
※暴力の秋 参照そして「悪さ」には大きく二種類あることが。
まず一。人間である私に肉弾戦を挑みすぎること。
ビーデルとしては悪いことではないのだろうが、私にとっては大迷惑だ。
何しろ相手は35キロ。筋肉だってモリモリなのである。
断っておくが、遊んで欲しくて跳びつく時、いつも無視するわけではない。
もちろん遊ぶこともある。
そういう場合、跳びついたらとにかく座らせる。
そしてプロレスに突入するのだ。
プロレスと言っても、抱きしめてビーデルの自由を奪うだけ。
ジタバタするので寝技に持ち込んだりする。
「私に挑もうなんざ、百年早えんだよ」
などと言いながら。
結構な重労働なのだが、お互いの心音を聞くせいか妙になごむのだ。
きっとビーデルもそうだろう。
ただ、あまり跳びつかれるのは本当に困る。
今でもまあ跳びつくが、ほんのちょっとだけ改善してきた。
その理由はわからない。
・
・
そして二。何かしら破壊したがる。今はこの傾向にあるらしい。
ドーベルマンは口でイタズラする傾向があると聞いてはいた。
少なくともうちのビーデルはそうだ。
折り畳み椅子のクッション部分を食いちぎってくれたのは記憶に新しいところだ。
布製品が被害の対象になることもままある。
古着のTシャツを丸めておもちゃの代わりにしていたのがまずかったか。
だが、びーの歯が年の割には妙に綺麗なのは、このおかげかもしれない。
最近は攻撃より破壊の方がお好みらしい。
かといって、パピーの頃のようなあーんなことやこーんなことはさすがにない。
あーんなこと、こーんなことに興味のある方は拙ブログ
「月に吼えろ」をどうぞ。
もう少々のことでは怒らないのだが、それでも時々怒り心頭に達することがある。
この前もそうだった。
ビーデルのトイレの横には仕切りを設置している。
伸縮ラティスに脚がついた間仕切りのようなものだ。
それまでの仕切りが多少大きすぎたので、小ぶりなものに買い替えた。
齧られることを想定し、ビターアップルもたっぷりつけた。
それから五日後。
帰宅した私が目にしたのは、リビング中に散らばる木の破片。
当然、伸縮ラティスはバラバラ。
そこまでは良しとしよう。いや、全く良いわけがないのだが。
片付けるのに邪魔なのと反省を促すため、ハウスに入れとコマンドを出したら
思いっきり無視。どころか私をからかうがごとき態度。
ブチ切れた。
手にしていた別の間仕切りを力任せに床に叩きつける。
バンッ!!・・・・・・そこには私の足があった。

私は学習した。
こういう時は、声もでないということを。
その直後、ビーデルがハウスに入ったのは言うまでもない。

そして私は自覚した。
啖呵を切るだけなら、立派な姐さんになれそうだと。